夏の間、オオヨシキリやコヨシキリのさえずりでにぎわったヨシ原に、秋は、北から南へ渡る途中のさまざまな小鳥たちが立ち寄って行きます。特にツバメやショウドウツバメなどのツバメ類は、8月から9月にかけておびただしい数が集まり、夕暮れのヨシ原上空を乱舞する光景は圧巻です。 さらに季節が進むと、北海道以北で繁殖するオオジュリンが、遊水池全域のヨシ原に多数渡来。ほかにもホオジロ科やアトリ科の種を中心に、厳しい冬を遊水池のヨシ原で過ごす鳥はたくさんいます。 春から初夏にかけても、渡り途中に立ち寄る野鳥は多く、時にはサンコウチョウのように森の夏鳥も観察されたりします。 なお渡良瀬遊水池では、長年鳥類の標識調査が実施され、「東日本内陸の渡りの重要拠点」であることを証明する、貴重なデータが得られています。
(一色安義)